ZEAL [ブレーキ]
フロント・リアブレーキ共に固着が見られたのでメンテナンスをします。ついでに塗装と交換も行います。
更新日 2016-02-14
ブレーキのオーバーホール
ブレーキを分解洗浄して、ゴムシールとピストンを新品に交換します。
取り外し
キャリパーをフロントフォークから取り外します。次にスライドピンを六角レンチで外すと、パッドを取り外せるようになります。次にピストンを抜きます。
ブレーキレバーを握れば出てきますが、2個あるピストンの片方しか動かない事もあります。その場合、レンチ等で抜けないように挟んでやると固着したもう片方も
うまく取り出す事ができます。ブレーキレバーを調整して大きくストロークするようにすると楽かもしれません。
リアは対抗ピストンです。フロントに付け直すと取り出しやすいかも。本当はピストンを内側から広げて掴む工具がいりますが、交換する予定なのでパイププライヤでグリグリ取ります。ピストン表面は
非常に柔らかいので、傷がすぐに付きます。ブレーキフルードは塗装を剥がすらしいので、作業中はとにかく車体にかからないように要注意です。ダンボール等を車体との間にはさんでおくと良いでしょう。
本体の掃除
外した本体は分解して水洗いします。今回はピストンを交換しましたが、傷の無い汚れのみであれば1000番以上の耐水ペーパーでこすってピカピカにします
(ピストンの可動方向に擦るとオイル漏れの原因になるので注意)。パッドも劣化や硬化があれば交換です。
組み上げ
丁寧に組み上げます。ゴムシールを交換し付属のグリースを液を塗ってからピストンを押し込みます。ゆっくりと傾けずにやるのがコツです。塗装するならこの作業は後でやります。
キャリパーの塗装
本体の塗装も剥げつつあるので再塗装を行います。
塗料を剥離する
さすがにキャリパーの塗料は丈夫に塗られていて、水性剥離剤では取れません。強力なヤツ(といっても一般的な品)で剥がします。
塗装
ディスクの研磨・塗装
ブレーキディスクも錆が目立ってきたのでグラインダーで綺麗にします。そのままだと錆がまた出るのでキャリパーよろしく塗装しておきます。もちろんパッドの当たる面は塗装しては
いけません。
1年経っても全く剥がれはありません。新品同様です。ウレタンクリアーは最強の保護皮膜です。
取り付け
元通り取り付けます。もっとも大変な作業、つまりブレーキフルードを入れる作業を行います。
エア抜き
ブレーキを握っていない状態では、マスターシリンダとタンクは繋がっているのでエアが上がってきます。握るとマスターシリンダとタンクの経路は塞がれます。キャリパーのブリーザを緩めると、
ブレーキフルードが流れて満たされます。問題は端っこに残るエアです。
ブリーザーボルトにホースを付けます。ブリーザーボルトをゆるめるとネジからもエアが入るので最初にグリス(キャリパーに付属していた赤いグリス)を塗ってネジこんでおきます。ブリーザボルトを 少しだけ緩めて注射器で吸い出すとエアとフルードが出てくるハズです。ある程度出たら締め、レバーを何度か握り、握り込んだ状態てブリーザボルトを緩めて締めてを繰り返します。 エアが出なくなるまでやります。
ブリーザーボルトにホースを付けます。ブリーザーボルトをゆるめるとネジからもエアが入るので最初にグリス(キャリパーに付属していた赤いグリス)を塗ってネジこんでおきます。ブリーザボルトを 少しだけ緩めて注射器で吸い出すとエアとフルードが出てくるハズです。ある程度出たら締め、レバーを何度か握り、握り込んだ状態てブリーザボルトを緩めて締めてを繰り返します。 エアが出なくなるまでやります。
昔こっそり残っていたエアのせいでバイクが急に止まらなくて死ぬほどビックリした事がありました。本当にエア抜きとテストだけは念入りにやって下さい。テスト走行も忘れずに。
NISSIN ラジアルマスターブレーキに交換
ノーマルブレーキはタッチは良いのですが、急ブレーキの効きが悪いのでメッシュホースならびにDAYTONA ラジアルマスターシリンダー(17) に交換します。
取り付け
結果
4本指でかなり握り込まないとフルブレーキできませんでしたが、今度のは2本指のままで可能になりました。昔乗ってたRGV250γ(Wディスク・対向4ポッドキャリパ)に比べれば全然及びませんが、
それでもシングルディスク・片押し2ポッドにしては必要にして十分な制動力です。なんといっても止まれないバイクほど怖いものはありません。