ZEAL [フューエルタンク]
YAMAHA FZX250 Zeal(ジール) のフューエルタンクの補修を行います。ガソリンを扱う部位なので万全を期さないといけません。
更新日 2016-02-14
フューエルタンクの修理

フューエルタンクの中身を見ると結構サビています。またタンク裏面もサビ始めていました。この手の処置にはFRP を流し込むという 手があるようですが、ワコーズ タンクライナーという便利な同等品があったので今回はそれを使います。
燃料の抜き取り
一番危険な作業です。ポリタンクにガソリンを入れてはいけません。ガソリン用の金属タンクが無い場合は、車に移すのが良いでしょう(戻せませんが・・・)。静電気対策として地面に通ずる金属へのタッチは必ずやります。
錆取り
まずは錆取りの為、燃料を抜き取りよく乾かします。下部のコック部を取り外し、タンクを入念に水洗いをします(ガソリンはどんどん気化するので気にしなくて良い)。その後底部の穴を耐水性の
ガムテープで念入りにふさぎ、サンポール1.5L (400円相当)を4〜5本入れます。
タンクの向きを時々変えながら6時間ほどつけ込みます。今回は錆がひどかったので、細長いタワシ棒を使って届く範囲の錆びを擦り落とします。そしてよく水洗いの後乾燥させます(この課程でも錆びが出ますが、それは無視)。
ワコーズタンクライナー(\6,300-)
エキポシ系の2液混合タイプで、割と簡単に施工できます。2度塗りを予定しているので、最初に2/3を使います。銀色の顔料の沈殿が結構スゴイので10分ほど割り箸で混ぜないといけません。
混合して流し込んだら全面に行き渡るように何度も傾けます。塗り残しが無いように。ちなみに穴はふさがってしまうのでボルトは差しておきます(塗膜はドリルで簡単に穴は空きますが、ネジ切りは埋まると面倒なので)。
この製品は加熱しないと硬化に時間がかかります。真夏でない限りは強制加熱が必要です。段ボールで密封箱を作り、布団乾燥機で暖気を送り込みます。温度は60度(説明書には7〜80度とある)ほどですが、
それでも3時間もやれば完全硬化します(硬化せずに液が残っていたら、さらによく周囲に伸ばしてやればよい)。さらに自然乾燥させて冷ました後2度塗りをします。2度目は流れ安いので少量で済みます。
とにかく塗り残しは無いように注意します。
タンク裏面の錆び取り
耐水ペーパーでざっと取った後、ソフト99 のボディーペンクリアーをひと吹きしておきます。目立つ場所ではないので防錆程度になれば十分です。
表面塗装
タンク表面にも細かい傷があります。ダルグリニッシュブルーメタリック(Y4−598)のタッチペン(YAMAHA 指定品)を取り寄せます。全塗りする訳ではないのでこれで十分です。
ホースやフィルタ、シールの交換
いざ繋ごうとしたらガソリンがホースから漏れてます。ホースも劣化して穴が開いてますので純正部品(3YX-24311-00, 3YX-24312-00 パイプフユエル)を取り寄せます(市販のフューエルホースは取り回すと
折れてしまう)。ついでに燃料フィルタ(1FK-24560-00 フイルタアセンブリ)も取り寄せて交換します。コックも不調なのでゴムパッキンも交換します。